2014年9月9日火曜日

クロックノール(Crokinole)

本日9日に公開された、「昭和天皇実録」。ニュースでお聞きになった方も多いと思います。
「昭和」の64年間だけでなく昭和天皇の一生涯をまとめたもので、1万2千ページを超えるその内容には、激動の時代の中どのようなお気持であったかなど、今まで明らかにされていなかった事が含まれます。
予定では今秋のあいだ、皇居東御苑内の庁舎にて写しの閲覧ができるそうなので、ご興味のある方は是非足を運んでみてください。

リンク・宮内庁HP「昭和天皇実録(写し)の特別閲覧の実施について」

さて、今回はこの実録の中の、昭和天皇の幼少期部分に記述されている「クロックノール」という遊びについて、少しだけ紹介したいと思います。

1910年(明治43年)、御用邸の学習院仮教場で学ばれていた8歳当時、このクロックノールという遊びをされていたと書かれているそうです。
日本では馴染みがなく、宮内庁でも「クロックノール」がどういった遊びなのか最初はわからなかったという事で、インターネット上でも話題になっていました。

クロックノールは「クロキノール」とも呼ばれていて、卓上にゲーム盤を置いて駒をはじいて対戦するゲームです。

イメージとしては、ミニサイズのカーリングもしくは「おはじき」のようなものです。
対戦者が順番に、盤の端っこから指(ビリヤードのキューのようなものを使う場合もあるようです)で駒をはじいていき、盤上に描かれた同心円状の得点エリアの中に入れていきます。当然、次の順番で相手に弾き飛ばされることもあり、最終的に12個ずつの駒を全てはじき終わった後、より高得点の側がそのゲームの勝者となり、自分の得点から相手の得点を引いた点差を、そのゲームの得点として得ることができます。
このあたりカーリングとよく似ていますね。

実はこのクロキノール、1876年にカナダ・オンタリオの職人によって最初のゲーム盤が作られたとされていて、現在ではこの職人の出身地であるオンタリオ州タビストックにて「The World Crokinole Championship」という大会も開かれています。(1999年以降、毎年開かれているそうです)


なかなか楽しそうなので実際に遊んでみたくなります。
正式なゲーム盤にこだわらず、広場の地面に足で線を引いて、石ころを使って遊んでみたり、懐かしいおはじきを使って遊んでみたりと、きっと工夫すれば似たような事は出来ると思います。
スマホや携帯ゲーム機で遊ぶ子供たちも、こういう単純な遊びだってきっと楽しめると思います。
私も自分の子供たちと、こういう懐かしい遊びで一緒に遊ぶ時間を作っていきたいと思っています。
(参考リンク:wikipedia「クロキノール」